語感による科学的名づけ

サブリミナル・インプレッション

 サブリミナル・インプレッション  

 サブリミナル・インプレッション     無意識層  

少し離れたテーブルの上にガラスのコップと犬のぬいぐるみがある。はじめて見るコップであり、ぬいぐるみであっても、誰でも問われれば、コップは硬く冷たく、ぬいぐるみは温かく柔らかそうだと答える。そのものに直接触れたわけではなくとも、見ただけで誰でもそう答える。これは覚えているからか。そのものでなくとも、ガラスは硬くて冷たく、毛糸は柔らかく温かいものだと知っているからだ。この覚えている、知っているということは、ガラスの硬さはどう、毛糸の柔らかはどうというふうにデジタル情報として持っているわけではない。以前触ったときの感触を、全体的に漠然と覚えているのだ。一種のクオリアとして覚えている。硬いかと聞かれれば、このクオリアを吟味して、大変硬いと意識化する。普段、ガラスを見て、いちいち硬いとか冷たいと意識するわけではない。なんとなく、そんな感触が付いて回る程度である。しかし、問われれば、答えられるということは、知っているわけである。
語感もこれと同じで、ことばの音を聞いて、常に、硬いとか冷たいとかを意識しているわけではない。しかし、知ってはいる。ただ、語感の場合は、それを意識化するのに慣れた人と、意識にのぼらせ言語化するのに慣れていない人とがいる。しかし、ガラスに触って硬いと感じられない人がいないのと同じように、S の音を発音して、さわやかさを感じられない人はまずいない。それぞれの音の発音体感がクオリアとして脳にインプットされていて、その音を聞いたときにクオリアとして無意識層に発現する。そして、それを意識化し言語化するのに慣れた人と、不得手な人がいるが、無意識層で、その人の行動・判断を左右しているのは同じである。自転車の運転の、ああする、こうするを、説明できなくとも、自転車に乗れるのと同じである。

 サブリミナル・インプレッション       どのように形成されるか  

幼児がことばを覚え始めるとき、耳に入る人の声を、まず聞き分け、それを一つ一つのことば・文節として聞き分けられるようになり、次に、音節、すなわち、拍とかシラブルとして聞き分け、最終的に音素として聞き分け、自分の脳の中に、音素の一覧表のようなもの、すなわち、音韻秩序として構築していく。
そして、これらの音素の発声を音節の発声として覚えていくのだが、この音素それぞれの発声は大変複雑で、幼児にとっては大変な努力と習熟を要する。そして、努力の末獲得した一つ一つの音素の発声手順(唇をどうする、舌をどうするなど)は小脳に記録され、やがて、無意識に、自動的に発声出来るようになる。この発声手順を覚える過程での体感(主体的体感と客観的体感)も、それぞれの音素と対になって、脳に記録される。この体感イメージの記録場所は、大脳皮質の言語野の一部か、視床辺りではないかと思われる。そして、その音を聞いたときも、その音に連動して、それらの体感が脳の中で活性化するのである。(意識に上るかどうかは別。常にサブリミナルに活性化する。)

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