語感による科学的名づけ

語感分析

   ⇒ 語感言語学 語感分析とは

 

    語感分析  

    ド (DO) は重く、 ピ (PI) は小さく、カワイイ。  

画像の説明

どらえもんピカチュー
1どっしりカワイイ
2信頼感ピチピチ
3充実したヤンチャ
4包容力軽 やか
5重 厚キビキビ
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語感分析とは  

 語感分析とは、言葉の音の響き、語感をイメージとして捉え、それを数値化して、グラフ、ランク表などとして明示することですが、それを理解するには、

○語感というものがあることが分かるか。

○語感は約束事(意味)ではなく、音そのものから固有に発生するものであることが、了解できるか。

○語感が生じるのは、そもそもはその音の発声体感であることが、実感できるか。

さらにいえば、
○語感は通常潜在意識化されているが、人の情動には常に影響を与えており、人の購買行動に大きく影響することが想像できるか。

ということが分かる必要がありますが、このあたりを詳しく説明したメールがありますので以下ご紹介します。(質問者は高校生、掲載のご了解は頂いています。)

質問者への回答  

井上達彦様

語感分析を他人にどのように説明するかとのことですが、語感分析の説明はなかなか簡単ではありません。分かる人(感じられる人)には、簡単ですが、感じにくくなっている人には大変です。以下をお読みいただき、あなた自身が理解して、チャレンジしてみてください。

理解させるポイント

その人が語感を感じることが出来るかどうか。(サにさわやかさを感じられるかどうか)
語感というものが、約束事(意味)ではなく、その音それぞれの本質的なものであることを了解できるかどうか。(サにさわやかさを感じるのは、そのように教わったからではなく、根源的にサの音がさわやかさのイメージをもっているからです。)
語感は、音の聞こえではあるが、そもそもはそれぞれの人の発声時の体感(特に口腔内、咽喉、舌、唇など)から生じたものであることが、理解できるかどうか。(ソクラテスは理解しています)
人間は、自分の行動はすべて自分の意思によって行っていると思いがちですが、「消費行動などの大半は情動のみによって行っており、理性は単に後付の理由付け(合理化)のみを行っている」というのが脳科学の最新学説ですが、理解できるかどうか。

以下少し説明します。

○ ことばの音のそれぞれが色々なイメージを持っている。
例えば、サ(SA)は、さわやか、さらっとした、すっきりした等のイメージを持っています。カ(KA)は、乾いた感じ、固い感じ、かわいい感じ等を持っています。こういうふうにいうと、語呂合わせのように受け取る方がいますが、実は、これが大和言葉の本質で、言葉というのは根源的には、その音のイメージと合致しているものなのです。このことを、先にあなたに紹介したソクラテスもいっているのです。ここで重要なのは、あなた自身が サ という音を聞き、カ という音を聞きそのように感じるかどうかということです。理論的に言えば、あなたはそのように感じているのですが、それを意識に上らせることができるかどうかということです。一般的には、若い女性は素直に感じられるようですが、中高年の男性特に高学歴の方の中にはそれが難しい人が多いようです。

○ 言葉の音を聞いて色々のイメージを感じるのは、そもそもその音を発声するときに口の中でそのように工夫するからです。なにもせずにしゃべれるようになったわけではありません。あなたが赤ちゃんのとき、言葉を覚えていった過程を思い出してみてください。(覚えているわけないか) 咽喉を、舌を、唇を色々やりながらそれぞれの音が出せるようになったのでしょう。たとえば、カ(KA)という音を出すとき、ノドの奥をきつく締めてKの音が出せるようになるのですが、このノドの奥をきつく締めて強く息を出すイメージはKの発声とともにあなたの頭の中に残ります。今ではKの音を出すときにノドの奥をどうするとか、舌をどうするとかはいっさい意識に上りませんが、頭の中には(たぶん小脳に)自動化された手順としてしっかり残っています。同じようにKの発声にともなうイメージもサブリミナル(無意識層)にしっかり残っています。発声の際になかなか意識の層にもってくるのがむつかしいのですが、詩人とかコピーライターとか、言葉に携わる人たちは常に敏感に感じ分けています。

○ 音(厳密には音素、カ(KA)であれば、KとA)それぞれが、固有のたくさんのイメージを持っています。このイメージの固まりは、言葉以前のもので言葉では表現し切れません。たとえば、Kには固さもあり、乾いた感じもありますが、それだけではありません。Tにも固さがありますが、Kの固さとはちょっと違う。一つの音素の持つ色々なイメージの固まり、これをクオリアといいます。一つの言葉を発するとき、一つ一つの音素の持つクオリアが連続して発生するわけですから、これも一種のクオリア、時間軸を含めた四次元立方体ともいえます。この四次元立方体であるクオリアを言葉で表わす、すなわち、数値化する、これが語感分析です。クオリアすなわち言葉の固まりを言葉にしきることは出来ません。そこで、我々は分析の目的に合わせて切り口を工夫して、イメージとして数値化しています。単純にいえば、KとSとどちらが固いか、IとOとどちらが重いか、TとGとどちらが大きいか等ですが、この程度ならあなたも分かるでしょう。実際はもっと複雑な分析ですが。
音素から拍、拍から言葉ということになると、変化するイメージの固まりですから、そこから一つ一つのイメージを取り出すには色々の工夫がいります。単純なイメージの集計ではなく、イメージの変化も見なければなりません。このあたりが我々のノウハウであり、今後、分析精度を上げていくための課題でもあるのです。「ババー」と「バーバ」では感じがちがいますものね。

○ 音のイメージを切り出すとき、固さとか、温かさとか、乾いているかとかの物理特性を割り出すのは割合簡単です。これを言葉としてのイメージ、たとえば高級感に変換するのは大変むつかしい。同じ高級感でも自動車の高級感と婦人服の高級感ではずいぶん違います。自動車にカシミアの柔らかさはいりませんものね。この上位概念としてのイメージを構成するには国語力がいります。あなたももっと日本語を勉強してください。今度もメールで、てにをは を違えるようではダメですよ。あなたはまだ若いのでもっと本を読んでください。国語力をつけるにはいい本を読むしかありません。夏目漱石とか、万葉集とか源氏物語とかたくさんいい本があります。「カラマーゾフの兄弟」のような翻訳ものよりは古事記などの方が日本人の感性を磨くのにはいいでしょう。ご研鑽をいのります。

 ネーミング分析といっているのは、自動車メーカーが新しい車の名前をきめるとき、食品会社が全国的に売る出す新商品に名前をつけるときなど、広告代理店とか大手メーカーの開発担当者から当社に持ち込まれる多くのネーミング案を語感分析して、その車、その食品それぞれの狙い、コンセプトに合っているかどうか助言することをいっているのです。もちろん、検討の中で新しい名前を提案することもあります。ただ、今売り出されているどの商品を語感分析したかは、いっさい公表できません。当社には守秘義務があるからです。
大変遅くなりました。ものごとを極めるには、小さな努力の積み重ねが必要です。安易に考えてはいけません。ぜひ、ソクラテスをお読みください。 蟯鏡リサーチ 増田嗣郎

PS. レクサス の語感分析の一部をパワーポイントで添付しました。これをご覧いただけば、レクサス というネーミングがトヨタの狙いとかならずしもフィットしてるとはいえないことが分かるでしょう。面白いでしょう。
画像の説明

ベンツポルシェレクサス
1艶っぽいかわいいすっきり
2こってり躍動感クリア
3甘 美軽 快清 楚
4情熱的ピュア清らか
5ドレッシー活 気さっぱり
6ダイナミック清 楚理知的
7包容力若々しいりりしい
8豊 かスカッとした軽 快
9グラマラス溌 剌スカッとした
10豊 潤スピーディスマート
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